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アイヌ民族と湿地

湿地は古来から地域住民や先住民族と深い繋がりをもってきた自然環境です。この湿地を保護する環境条約として、ラムサ−ル条約があります。

ラムサ―ル条約はこれまで、先住民族の文化が湿地の保全に役立つことを重視してきました。

特に、2002年に開催された第8回会議は、湿地の管理に先住民の文化を利用するのみならず、湿地の文化的価値自体を尊重する姿勢を明確に示しています。

この点、日本国内には現在、北海道を中心にアイヌ民族が存在し、北海道の河川、湖沼そして湿原などで漁猟を行うなど湿地を利用しながら生活を続けてきた文化を有します。

そこで、日本はラムサ―ル条約の締約国として、今後の国内の湿地政策に、アイヌ文化の視点を取り入れた保全指針を導入することが、先住民の文化の保全を重視するラムサ―ル条約の趣旨にかなうものといえます。

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